杉原千畝

昨日、テレ東で、ユダヤ人をナチスから逃がすためにビザを発給した杉原千畝のことをやっていたけど、ちょっと違和感を感じました。
杉原は外務省の強硬な反対を無視してビザを発給したかのような描かれかたをしていましたが、外務省が強硬に反対していたのなら、杉原の発給したビザは無効である旨の通達を入国管理局に出すとかできたはずだと思うんだよね。
それをしなかったってことは、反対はあったかもしれないけど、それほど強硬なものではなかったと考えるのが自然かなと思いました。
それと、杉原の退職した時期が、戦後なんですよね。テレビでは、ユダヤ人にビザを発給したのが原因でクビになったかのような描かれかたをしていたけど、ユダヤ人にビザを発給したのが問題なら、即座にクビになっていてもおかしくないのに、実際は、戦時中も外務省に籍を置いていたのですよね。
ググってみると、戦後の占領下で日本の外交権が無い時代があり、外務省自体が大幅に整理縮小され、その中で杉原も退職させられたようで、ユダヤ人のことは関係無いみたい。
テレビって過剰演出とか問題になることがよくあるけど、昨日の番組もかなり怪しいと思いました。